決算期を迎え、上場している芸能プロダクションの諸事情や泣き笑いが見えてきた。
テレビ不況の中でも力強く業績を伸ばしているのは、福山雅治やサザンオールスターズら売れっ子を抱えるアミューズ。
(以下引用)
アミューズは、09年3月期第3四半期(08年4月-12月)の連結業績の純利益が11億8400万円で、前年同期の5億7400万円から大幅増。09年3月期(通期)の純利益予想は前年同期比152.3%の14億7000万円としている。
浜崎あゆみや倖田來未が所属しているエイベックスも“勝ち組”だ。 09年3四半期の連結業績の純利益は、前年同期の9億1200万円から、14億7300万円にアップ。09年3月期の純利益予想は前期比229.9%の30億円である。
「攻めの姿勢を打ち出しているプロダクションが結果を出しているということです」と、芸能詳論家の金沢誠氏。
「エイベックスはタレントのマネジメントだけではなく、CDやDVDの販売、映画事業、音楽ダウンロード事業にも積極的に進出している。アミューズはCDやDVDの販売はもちろん、大型コンサートやアーティストグッズを販売するオンラインショッピングサイトも好調です 」
老舗のホリプロは、3月期第3四半期の連結業績の純利益で6500万円の赤字を計上。前年同期の12億2300万円から大幅にダウンした。09年3月期の純利益予想も、前期比96.8%減の5100万円だ。
お笑い界の雄である吉本興業は、09年3月期第3四半期の連結業績の純利益が7億5400万円で、前年同期の20億1100万円から大きく減らした。09年3月期の純利益予想は前期比61.0%減の12億円である。 「テレビ局に吹き荒れる大不況の影響が芸能プロにも波及しているのです。とりわけ、ホリプロや吉本などの老舗プロは『タレントのギャラ』『営業』『番組制作の請負』が収入の3本柱になっています。テレビ局はギャラや制作費を大幅に切り詰めていて、ギャラが全盛期の半分になったタレントもいる。老舗プロにとっては大打撃です 」(前出の金沢誠氏)
(引用元:ゲンダイ)
どこも広告収入の激減で、テレビに出演していたタレントは厳しい状況のようだ。吉本なんかは、どこのテレビ局でもタレントが出ているほどテレビ業界を占める率は高い。DVDやライブなどお金を出してでも見たいという“ファン”をしっかり作ってきたアーティストなどの方が強いようだ。