桜田淳子22年ぶり「一夜限り」ステージ

 芸能活動を休止していた桜田淳子(55)が26日、東京・銀座博品館劇場で一夜限りのファン感謝イベントを開き、約22年ぶりにステージ復帰した。
(以下引用)
芸能活動40周年のベストアルバム「Thanks 40 ~青い鳥たちへ」の発売を記念したイベント。取材陣には非公開だったが、日刊スポーツ記者がチケットを入手し、約2時間の復帰舞台を観賞した。今年5月28日にサンミュージック相沢秀禎会長の通夜に参列した際はふっくらしていたが、この日はスリムになり、歌声も健在だった。
 
桜田は膝丈の真っ赤なスカートに、黒のサテンブラウスで、歌いながら登場した。ステージに立つのは91年の舞台「墨東綺譚」以来だが、歌を披露するのは約30年ぶりだった。

 「LADY」(79年)「追いかけてヨコハマ」(78年)「しあわせ芝居」(77年)と立て続けに3曲を歌った。この日のためにボイストレーニングをしてきたといい、発売当時のオリジナルキーで歌いきった。透明感のある伸びやかな歌声、声量は健在。MCでは、最近、高校生の娘とカラオケに行った時にステージのように声を張って歌ったことから、「恥ずかしい。もう2度と行かない」と言われたというエピソードも披露した。

 3曲を歌い終えると、桜田は胸に手を当てながら深々とおじぎをし、「お久しぶりでございます。桜田淳子でございます。久しぶりに自分の口から言いました。40周年ですよ。20年お休みしていたのにおこがましくも」とあいさつした。今年5月、かつて所属していたサンミュージックの相沢会長の通夜に姿を見せた時は、ふっくらした姿が話題になった。しかし、この日は「足は変わってないですよ。この日のために頑張りました」と、かわいらしくポーズを取った。

 桜田は92年に世界基督教統一神霊協会(統一教会)の合同結婚式に参加。同教会と霊感商法との関わりが取りざたされたこともあり、芸能活動から遠ざかった。久しぶりに取材陣の前に姿を見せたのが相沢会長の通夜で、その日のことを「行かないつもりでしたが、主人に『恩義のある人間の葬儀に出ないのはどういうことだ』と怒られました。準備もなく行ったんです。あとでヘアメークさんに『どうしてあんなんで行ったんですか』と言われた」と明かし、観客を笑わせた。

 ゲストとして「ファン代表」を自任するサンミュージックの後輩太川陽介(54)も出演。2人で38枚のシングルジャケットを見ながらトークした。後半は、芸能生活を振り返り、実家の家族、サンミュージックやレコード会社などの思い出を語り、感謝を述べた。そして、出演ミュージカル「アニーよ銃をとれ」から4曲を歌った。

 最後は「すてきな時間で、幸せな1日でした。アンコールの代わりに皆さんと握手します」と驚かせた。1人1人と話をし、活動再開を望む声には「一夜限りなんですよ」。一方で「このまま2次会にでも行きたい」と名残惜しそうに話した。終演後は劇場の外で待っていた取材陣に「ありがとうございます」と言い、満足そうな表情で車に乗り込んだ。
(引用元:日刊スポーツ)

 ◆桜田淳子(さくらだ・じゅんこ)本名・東淳子。1958年(昭33)4月14日、秋田県生まれ。中学時代は演劇部。中2だった72年、オーディション番組「スター誕生!」で25社が獲得に名乗りを上げた。73年、「天使も夢みる」でデビュー。3枚目の「わたしの青い鳥」でレコード大賞最優秀新人賞。TBS系「8時だヨ! 全員集合」でも人気だったが、20代から女優として頭角を現し、映画「スプーン一杯の幸せ」「お引越し」や、舞台「おはん長右衛門」などに出演。さまざまな賞を受賞した。